チラノ飲み比べ。チラノ カベルネ・ソーヴィニョン
ドンキの安チリワイン、チラノ。
日本ではドンキ系列でのみ売っています。
先日のピノ・ノワールは残念な結果に終わりましたが・・。
私はドンキのマーケティングをわりと信頼しているので、「こんなものではないだろう」と思い再チャレンジしてみました。
安ワインでピノは難しいのかな、と思い今回はカベソーで。
税抜398円と798円の2シリーズがあるので、両方買って飲み比べてみました。
ボトルの形も微妙に違います。
右の値段が安い方がむしろ高そうに見えるのは私だけでしょうか。
造り手は前回も書きましたがセントラルヴァレーのランカグア近郊に所在するVyF(ウベ・イ・エフェ)。チリの大手食品メーカーAgrosuper(アグロスーパー)のワイン部門です。
輸入者はどちらもドンキ子会社のパン・パシフィック・インターナショナル。
名前は、左の798円がレゼルヴァ・エスペシアル。右の398円がヴィンテージ・コレクション。安い方もたいそうな名前です。
さて、開栓。
色はどちらも違いは見えず。
味わってみます。
(安いほう)
香りは、ボルドーの若いワインにあるようなグリーン系の香り。
味わうと、スパイシーなのはいいのですが、渋みが強く全体的に固くトゲトゲしい印象です。
アルコール感も結構強く感じ、重たい感じ。
(高いほう)
香りは、こちらのほうがベリー感がしっかりしています。
味わいはまろやかです。香りに比べて果実味が意外と感じられないですが、デイリーワインとしては気にならない程度です。
・・段々飲み疲れてきたので、一日置いて変化を見ることにしました。
翌日。
(安いほう)
グリーンの香りは健在。味わうと、前日よりも渋みが増しました。スパイシーさも残っていて、色々な味がバラバラに感じられます。味の方向性がよく分からなくなりました。開栓日に飲んだ方がよさそうです。
(高いほう)
香りは、ブルーベリーやスミレの香りがしっかり感じられ、前日よりも透明感が増しました。
味わいは引き続き丸みを帯びていますが、果実味の弱さが前日よりも目立ってきて、水っぽさがちょっと気になります。
両方味わってみて、2倍の価格差は感じられませんでしたが、安い方は終始トゲトゲしさが残っていたので、丸い味わいの高いほうが安心して飲めるという、当然と言えば当然の結論に至りました。
高いほうは、前回は同じシリーズのピノノワールで失敗しましたが、このカベソーはまずまずです。
しかし、高品質のチリ産安ワインが溢れている現状では、リピートはなかなかないかも知れません。
生産者:VyF/ウベ・イ・エフェ
品名:
①(安いほう)Chilano Cabernet Sauvignon Vintage Collection 2019/チラノ カベルネ・ソーヴィニョン ヴィンテージ・コレクション
②(高いほう)Chilano Reserva Especial Cabernet Sauvignon 2018/チラノ レゼルヴァ・エスペシアル カベルネ・ソーヴィニョン
種類:赤
セパージュ:カベルネ・ソーヴィニョン
生産国:チリ
産地:Valle Central/ヴァイエ・セントラル
原産地呼称:①Valle Central(DO)/ヴァイエ・セントラル ②Valle del Maipo(DO)/ヴァイエ・デル・マイポ
アルコール度数:①12.5% ②13.0%
価格:①437円 ②877円
評価:①★6⇒★5(翌日)②★6⇒★5.5(★10~★1で評価)