桜の季節にはやはり日本酒。いなば鶴 強力
桜が満開。神田川の桜を見に行きました。毎年同じような写真を撮っている気がしますが、それでもやはり撮りたくなりますよね。
昨年と同様、コロナ禍で飲食自粛になっています。
ガヤガヤせずに、落ち着いて桜を見ていられるので、これはこれでいいかもしれません。
しかし、 桜を眺めていると、やはりお酒、それも日本酒が飲みたくなります。
さっさと家に戻り、ストックの日本酒を取り出しました。
いなば鶴 純米大吟醸 強力(ごうりき)。
前も登場した、鳥取の土着米、「強力(ごうりき)」を使った日本酒。
この強力、明治から大正頃には鳥取の特産米として酒造りにも使われていたようですが、栽培の難しさから一度廃れてしまいました。
それを、この中川酒造と山根酒造場が中心となり、鳥取大学に標本としてわずかに保存されていた種籾をもとに、平成の世に復活させたとのことです。
強力は、DNA的には、現在国内で広く栽培されている山田錦のルーツとも言える米なのだとか。
中川酒造の中川氏は、地酒とは何かを突きつめて、土着品種にたどりついたということです。ワイン的な発想ですね。
この日本酒、色はうっすら山吹色。
香りはメロンのような、日本酒特有の吟醸香が漂います。
口に含むと、アタックは辛口でしまった味わい。その後、甘みを伴ったコクが襲ってきます。
炭素濾過をしていないからか、コクの中にも複雑味を感じ、しつこさを感じさせない味わいに仕上がっています。濃厚でうまい。
グラスに注ぐ手が止まらなくなり、毎日少しずつ飲むつもりが一気に飲んでしまいました。
いや~おいしかった。