ノスタルジーにはひたれないけど。シャトーメルシャン 岩崎甲州
蒸し暑くなって来たので本日のワインは、さっぱり軽い甲州を。
ふるさと納税の返礼品でいただいたものを飲みます。
シャトーメルシャン 岩崎甲州。
シャトーメルシャンのテロワールシリーズ。
シャトーメルシャンの源流であり、日本初の民間ワイン製造業者である「大日本山梨葡萄酒会社(祝村葡萄酒会社)」、その中心人物でフランス留学をした土屋龍憲と高野正誠の生家が栽培しているブドウを使ったワイン。
ちなみに祝村というのは上岩崎、下岩崎、藤井の三つの村が合併して1875年に誕生しましたが(その後勝沼町→甲州市へ)、「祝(いわい)」は「岩」と「井」を取った合成地名です。
(以下参考まで。)
そんな日本のワイン史を探訪するかのような1本。
さて、飲んでみます。
香りは結構樽を感じます。甲州らしい和柑橘の香りも感じますが、樽が勝っているかな。
飲んでみると、かなりしっかりした酸味。ただやはり「和」を感じるのは不思議です。
酸味のあとには、樽でふんわりと包まれたなかに甲州の果実感が味わえます。
美味しいのですが、甲州がもともとおとなしい品種であることもあり、樽感がかなり前面に出ています。 ちょっと予想と違いました。
「明治のワイン造りに想いを馳せながら」飲もうかな、と思っていたのですが、樽感が強く現代的な味わい。
まあ本当に当時造っていたままのもの出されたら「マズい」という感想しか持てないでしょうね。
むしろ技術の進化を味わうべきなのでしょう。