甲州の皮エキスたっぷり。シャトーマルス 甲州 オランジュ・グリ
最近同じことばかり言っていますが、蒸し暑いのでさっぱりしたワインを飲みたい。
先日飲んでおいしかったオレンジワインに味を占めて、日本のオレンジワインを飲んでみます。
造り手は本坊(ほんぼう)酒造。1872年創業の鹿児島の焼酎メーカー。
1960年にマルス山梨ワイナリーを開設してワイン造りに乗り出し、シャトーマルスのブランドでワイン生産を続けています。ウィスキーやリキュールも造っているようです。
山梨の石和と穂坂の2つの拠点がありますが、このワインは穂坂地区で造っているようです。
さて飲みます。
色合いはオレンジですが、そこまで濃くはありません。
香りはバナナのような吟醸香があります。オレンジの要素はそれほど強くありません。
味わいも、オレンジワイン感はあまりなく、味のしっかりした甲州を飲んでいる感覚です。
渋みが十分でちょっとスパイシーさもあります。
ブドウの皮のエキスがしっかり出ているため、余韻が複雑で、緑茶を飲むように味わいをじっくり楽しめます。
オレンジワインというよりも、製法は異なりますがシュールリーを発展させた「甲州をまるごと楽しむワイン」、と捉えたほうが良さそうです。
甲州はもともと味わいが薄めなので、オレンジワイン製法との相性は良さそうですね。
オレンジワインとしては予想と異なる味わいでしたが、十分楽しめるワインでした。