甘口だけどさっぱり。Dr. ベッカーマン リープフラウミルヒ
いつものようにカクヤスをチェックしていると、ワンコインでドイツワインが置いてありましたのでなんとなく購入。
ドイツワインは最近辛口のものもあるようですが、どうしても甘口の印象があるので辛口派の私としてはあまり手が伸びません。
けれどもワンコインだと自分の好みと合わないとしても気軽に買えるのでいいですね。
Dr. ベッカーマン リープフラウミルヒ。
QbAの13地域のひとつ、ラインヘッセンのワイン。
「リープフラウミルヒ(Liebfraumilch)」は「lieb+frau+milch」で「聖母の乳」という意味になり、ドイツではかなりポピュラーなワインだそう。
18世紀頃からラインヘッセン地域のヴォルムス(Worms)という町にある聖母教会のブドウ畑で造られていたワインがこのように呼ばれ、次第に教会で造っているもの以外も同じ名前で呼ばれるようになったとか。
ポピュラーになりすぎて多くの業者が造り品質が低下したため、現在はQbAの4地域(ラインガウ、ナーエ、ラインヘッセン、ファルツ)のものに限定され、ブドウ品種はリースリング、シルヴァネル、ミュラー・トゥルガウを70%以上使わなければならないなどの規定が定められています。
造り手はペーター・メルテス。1924年創設のモーゼル地域にある大手造り手です。
裏ラベルを見るとアルコール9.5%と低いので、これは甘いだろうな~と想像。
開栓してグラスに注いでみると、蜂蜜のような香りが。
味わってみると、とろみがかなりあります。
とろみと共に甘さが口の中に広がる。
しかし、確かに甘いですが、最初から覚悟していたからか、それほど気にならない甘さ。
酸味が適度にあり、途中から酸味が支配的になって後味がさっぱりしているので、甘口なのですが食事にも合わせやすいです。
食事の邪魔をしないギリギリの甘さという感じ。
おいしくいただけました。
550円でこの質なら文句ないでしょう。というかもっと高くてもいいかも。