『英語のなぜ? 101問』森住衛 編著 goの過去形wentの由来とは?
中学高校の時になにげなく思っていた英語のなにげない疑問点に答えてくれる本。
goの過去形はwentと全然違う形になっていますが、実は他の動詞(「wendan」進路を変えるという意味)の過去形を借りてきたものが定着したらしい。びっくり。そんなことがあり得るのか。
不規則動詞で言えば、なんでも英語に限らず言語の世界では「使用頻度の高い言葉は不規則になる」という法則があるそうです。学生にとってはいやな法則ですね。
その他にも、
・オランダ人をDutchというのはドイツに由来。昔はイギリス人にとってオランダとドイツは同じ地域名(Deutch「ドイチュ」)で呼ばれていた。
・動名詞と現在分詞は昔は違う形だったのが偶然に同じ形(-ing)になった。
・(英語ではないですが)日本語の「旗」、「光」は「ぱたぱた」、「ぴかぴか」の擬態語から出てきた。(「パピプペポ」の音が、「ハヒフヘホ」に変化した)
など、言葉に関する豆知識が身につきます。
なかには、「なぜ接続詞asには色々な意味があるのか」に対して「意味が派生したからです」との答えなど、トートロジー的な分かったような分からないような回答もありますが、まずまず楽しめる本でした。