富士塚関連用語まとめ
富士塚を歩くうち、富士塚によくあるアイテムや用語が気になったので簡単にまとめてみました。
<富士山信仰に関係する用語>
・富士講(ふじこう)
富士山を信仰する人々が作った組織。またその信仰を指す。江戸時代にブームとなった。
・食行身禄(じきぎょうみろく)
富士講の修行者。富士講身禄派の祖。1733年、即身仏となる修行により富士山にて絶命。身禄の死後、富士講が江戸で大ブームとなり、各所で富士塚が造られた。
・石尊権現(せきそんごんげん)
大山(おおやま)の山岳信仰に由来する神様。権現は仏(この場合不動明王)が日本の神(この場合石尊権現)となって現れたもの。江戸時代には富士詣とともに大山詣も盛んだった。
<富士山に関係する地名、名所>
・馬返し(うまがえし)
かつて登山者が乗ってきた馬を引き返させた馬場。ここから先は急坂となる。
・泉ヶ滝(いずみがたき)
富士山吉田ルートの五合目と六合目の中間に位置する分岐ポイント。水場がありかつて修行者が水垢離(みずごり、冷水を浴びて体を清めること)を行った。
・御中道(おちゅうどう)
富士信仰の信者の修行に使われた、富士山六合目~七合目あたりの富士山を一周するルート。
・亀岩、屏風岩、烏帽子岩
富士山にある岩。 特に亀岩と烏帽子岩は信仰の対象とされている。
・釈迦の割れ石(しゃかのわれいし)
富士山山頂の八峰の一つ、白山岳の斜面にある岩。
・金明水、銀明水
富士山頂にある泉。霊水とされている。