東京で登山 西大久保富士
成子富士に登頂して勢いが出たので、その足で近くの富士塚である西大久保富士に向かってみました。
夜とは違い平和な雰囲気の休日昼間の歌舞伎町を抜けて。。。
歌舞伎町の北端にある稲荷鬼王(きおう)神社にやってまいりました。
西大久保富士はこの神社の境内にあるようです。
本殿の前を左に折れて進んでいくと。。。
五合目、八合目、中途(=御中道)、大澤(崩れ)の碑があり、頂上の祠が浅間神社の奥宮のようです。ちなみに御中道(おちゅうどう)とは、富士信仰の修行で使われた富士山六合目あたりにある富士山を一周する道のことです。
あれ?五合目がかなり低い場所にあるけど、四合目以下は?と思ったら。。。
参道を挟んで山頂~五合目までと一合目~四合目の2つに別れ、更に後者は一合目~三合目と四合目の2つに分かれています。つまり3つの塚があります。
高さはそれぞれ2mほど。
この地に浅間神社は古くから存在し、明治27年(1894年)に稲荷鬼王神社に合祀されたが、富士塚は昭和5年(1930年)に築造されたもの。昔はもっと大きかったようですが、昭和43年(1968年)に社殿を再建する時に二つに分断されてしまったとのこと。
「参道を挟んで二つにわかれた形になることによって参道そのものが、富士の胎内に通ずる道となっております」と説明板にありますが、なんか後付けの理屈のような。。。
本来は谷である大沢崩れを「大澤」、本来は洞窟であるべき富士胎内を「御胎内」と碑(つまり看板)で表現して済ませるなど、エイヤ!というノリで造ったミニチュア富士。引き裂かれた富士塚は一般的な評価は高くないかもしれませんが、富士塚のことをよく知らなかった自分にとっては良い勉強素材になりました。
山頂側にはフェンスが設置されており、登ってはいけないようなので参道から祠に手を合わせて失礼しました。