読書感想『酒好き医師が教える 最高の飲み方』葉石かおり著。結局、お酒は適量が大事ですな。
葉石かおり著『酒好き医師が教える最高の飲み方』を読んでみました。
全体を荒っぽくまとめると、
「飲酒自体は確実に健康リスクを高めるが、リスクを避けてばかりいては人生楽しめないので適量を守って飲みましょう」
ということでしょうか。「最高の飲み方=適量で」というと身も蓋もありませんが。
本のタイトルって大事ですよね。『医師が教える 酒は適量で』というタイトルだったら誰も手に取らないでしょうから。
本書のポイントは、実は「最高の飲み方」ではなく、酒にまつわる風説をそれぞれ酒飲みの医師に聞いて検証しているところです。
既知の内容も多かったが、新鮮だったのは
・飛行機内で酔いやすく感じるのは低酸素状態で脳のパフォーマンスが低下しているから酔いと似た症状になるためで、血中アルコール濃度が高くなっている訳ではない。
・水はたくさん飲めないがビールならいっぱい飲めるのは、ビールにより胃の排出効果を高めるホルモン(ガストリン)の分泌が促進されるから(定説ではない)。
・定期健診は普段の生活状態で受けないと意味がない。健診前に酒を控えるのはやめたほうがいい(よく言い訳で使いますが、医者が言っているのは初めて見ました)。
あたりでしょうか。
なお、文章中頻繁に「左党(さとう)」という言葉が出てきます(「左党が気になる・・・」など)。酒好きという意味で、なんとなく知ってはいましたが、日常であまり使わない気がします(本でも注釈が付されています)。この本では多用されていたので自分にとっては新鮮でした。
ちなみに左党というのは、大工がノミを持つ手が左手なので、ノミ手=飲み手というとこから来ているようです。
休肝日よりもアルコール総量を減らし、純アルコール量を週150g以下にすることが大事とのこと。
以下の式で出るようです。
純アルコール量(g)=飲んだ量(ml)×アルコール度数/100×0.8
試しに自分の先週の純アルコール量を計算してみると、、
月曜日 居酒屋 ビール400ml×5杯、ハイボール400ml1杯 ⇒80g(推定)
火曜日 休肝日 0g
水曜日 ワイン680ml(11%) ⇒60g
木曜日 休肝日 0g
金曜日 ビール350ml(5%)×2、酎ハイ500ml(9%) ⇒36g
土曜日 ビール 500ml(6%)、ワイン375ml(13.5%) ⇒64.5g
日曜日 ビール 500ml(5%)、ワイン375ml(13.5%) ⇒60.5g
合計 301g
この週は比較的飲んでいない方なのですが、全然ダメですね。。。
少なくとも休肝日前に駆け込みで大量飲酒は避けたほうがいいですね。