ネタだけのワインか。。。 メリーニ エスト! エスト!! エスト!!! ディ・モンテフィアスコーネ
ずっと名前が気になっていたこのワイン。。。
新宿のビックカメラのお酒コーナーで並べられていました。
世間的には既に死語になりつつあるのか、プレミアムフライデーの日。
ビックカメラ(ビック酒販)はプレミアムフライデーはワイン全品10%オフになっています。
ということで、買ってみました。
イタリア、ローマのあるラツィオ州のワインです。
造り手はお隣トスカーナ州キアンティ地区のメリーニ。1705年創設の歴史あるワイナリーです。
このワイン、DOC(イタリアの原産地呼称)が「エスト! エスト!! エスト!!! ディ・モンテフィアスコーネ」という、大変目を引く名称になっています。
「エスト/est」はラテン語で、英語でいうbe動詞の三人称現在形(he isの「is」)に当たります。そういえばラテン語の血を引くフランス語も「he is = il est」ですね。
その昔、ローマ巡礼に向かったドイツ人司教が下僕においしいワインが飲める宿を探させてたところ、モンテフィアスコーネの町で、下僕があまりにおいしいワインを見つけたので「(おいしいワインが)ある!ある!!ある!!!」と伝えた、ということだそう。
なお司教はそのワインのあまりのうまさにこの地(モンテフィアスコーネ)に留まり、生涯を終えたとか。司教の人生を変えた(狂わせた?)ワインですな。
そういう逸話があると期待が高まります。
開栓。
う~ん。香りが弱く、味わいも薄い。
夏ならスッキリ飲めるのでよいのかもしれませんが。
ちょっと名前負けしているワインかな。
醸造技術が発達している現代においては、1000円以下のデイリーワインでもおそらく昔の貴族の飲んでいたワインのレベルを遙かに超えている品質だと思うので、旨いワインのハードルは昔より上がっているのでしょう。
なので、この「エスト!エスト!!エスト!!!」の味わいが19世紀から変わっていなかったとしても、この下僕と司教の感動を追体験するのは難しいですね。
ネットで調べて見ると、世間一般でも評価が微妙なところがあるワインのようですね。
まあものは試し、と言うことで。
生産者:Melini/メリーニ
品名:Est!Est!!Est!!!di Montefiascone Secco 2017/エスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ・セッコ 2017
種類:白
セパージュ:トレッビアーノ、マルヴァジーア
生産国:イタリア
産地:Lazio/ラツィオ
原産地呼称:Est!Est!!Est!!!di Montefiascone(DOC)/エスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ
アルコール度数:12.0%
価格:1161円
評価:★6.5(★10~★1で評価)