完成度高すぎ。 アサヒ クラフトスタイル ブリティッシュ&アメリカン
アサヒのクラフトスタイル。
ブリティッシュペールエールとアメリカンペールエールの2種類があるようです。近所のまいばずけっとで税込み113円で売っていました。試しに購入。
いわゆる第3のビールで、酒税法上の分類としては「リキュール(発泡性)①」と表示されいるので、発泡酒に他のアルコール飲料が添加されているようです。
私は、コンビニのアルコールの棚が発泡酒や第3のビールという、ビールの代用品で埋められているのは、日本のビール文化を考えるうえで非常に残念だと思っています。「味」による選択の幅が狭められ、「値段」での選択しか消費者の自由がないということですから。
また、ビールメーカーの貴重な研究開発リソースがここにつぎ込まれるのも残念なことだと思います。
。。。と言いつつも、ギネスビールも当初節税対策(19世紀のアイルランドでは、麦芽に対して課税されていたので麦芽になっていない大麦をローストした)で誕生したことを考えれば、一概に発泡酒や第3のビールのジャンルを否定してはいけないのでしょう。
むしろギネスビールのように、ラガービールの代用品としてではなく、新たなスタイル、新たな味を切り開いてビール文化のすそ野を広げる形でいってほしいと思います。
話が長くなりましたが、そうしたことから、この「クラフトスタイル」にはちょっと興味がありました。
さて、味わいはどうでしょうか。
色はブリティッシュの方がやや濃い茶色。
ブリティッシュから飲んでみます。
泡持ちもしっかりしています。
香りはあまりないですが、味わいはしっかりエールらしさが再現されています。あえて言えば、やはりモルト感がやや弱くリキュールのアルコール感を感じますが、値段から考えれば十分でしょう。
これ、完成度高いです。
続いてアメリカン。
ホップはブリティッシュよりも強め。色合いは薄めです。
こちらはアメリカンペールエールっぽく苦味がなくスイスイ飲めます。
ブリティッシュほどの完成度ではありませんが、こちらも十分おいしいです。
それにしてもこの値段でエールっぽさを味わえるのはすごい。
季節限定生産のようですが、ぜひレギュラー化してほしいものです。
クラフトビール勢をつぶしてしまう結果にならないよう、普段ラガー以外飲まない人に向けたクラフトビール入門編として、うまく棲み分けてビールの世界を広げてほしいですね。
12月17日にはIPAとアンバーラガーも発売されるとのこと。
こちらも気になります。