甲州? マルキ・ドゥ・グーレーヌ ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ
週の真ん中、ドンキで買い物をしていると、在庫入れ替えでワインが安売りに。
ふと見ると、ロワールのミュスカデがありました。
ドンキでもこんな王道でないワインを売っているのですね。
試しに買ってみました。
ドンキでたまに見かける、マルキ・ドゥ・グーレーヌというワイン。
週末になり、抜栓。
コルクはプラスチック製ですが、「ワインは最も健康的な飲み物である(Le vin est la plus saine des boissons.)」というパスツールの言葉が記されています。
「マルキ・ドゥ・グーレーヌ(Marquis de Goulaine)」は「グーレーヌ侯爵」の意味。
ナント近郊のグーレーヌ城に1000年(!)続く一族のようです。
ボトルとラベルは、一時期荒廃したグーレーヌ城を叔父から1957年に買い取ったロベール・ドゥ・グーレーヌ氏がデザインしたもの。ロベール氏はワイン造りを始めたほか、蝶の博物館も開いたりしたそうです。
輸入者は卸大手の日本酒類販売。
ウェブサイトでこのワインのページを見ると、輸入者自らグーレーヌ家とともにこのブランドのワイン造りに関わっている様子。
ドンキで積極的にこの手のワインを買う人はあまりいないのではないかと思いますが、どのような思惑で置かれたワインなのでしょうか。
さて、飲んでみます。
香りはグレープフルーツのような柑橘系の爽やかな香り。
味わってみると、フレッシュな酸味が心地良く爽やか。
・・・というかこれ甲州?
最近多くの甲州ワインが取り入れているシュールリー製法だからか、ミュスカデの味なのか、甲州に近い味わいに感じます。
「甲州です」と言ってブラインドで出されたら私の駄舌では分からないかも。
まあシュールリーはロワールの伝統製法なので、むしろこちらが先輩格なのですが。
ちょっと手のひらで温めて、再度味わって見ると、甲州よりはちょっとグレープフルーツ感が強いかも。
酸味が素晴らしくさっぱりおいしいワインでした。
生産者:Marquis de Goulaine/マルキ・ドゥ・グーレーヌ
品名:Muscadet Sèvre et Maine Sur Lie Cuvée du Millénaire 2018/ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ スュール・リー キュヴェ・デュ・ミレネール 2018
種類:白
セパージュ:ミュスカデ
生産国:フランス
産地:Loire/ロワール
原産地呼称:Muscadet Sèvre et Maine(AOP)/ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ
アルコール度数:12.0%
価格:1038円
評価:★7.5(★10~★1で評価)