ワインと日本酒の融合。Arroz(アロス)
秋は日本酒が進みます。
週末の酒はワインにしようか、日本酒にしようか・・・。
迷っていると、ワイン酵母仕込みの日本酒が置いてありました。
これにしてみるか。
Arroz(アロス)。
造り手は埼玉県加須市にある釜屋。
1748年創業の歴史ある蔵で、「力士」というブランドが売りのようです。
「Arroz(アロス)」は、スペイン語で「米」の意。
ラベルのヴィンテージは2018年となっていますが、製造年月は2020年4月とのシールが別に貼ってあります。
日本酒の製造年月は醸造した時点ではなく、ボトルに詰めた時点を基準とするので、ずれています。
ワインと見間違えるような外観ですが、4合瓶(720ml)なのでワインボトル(750ml)よりちょっと小さいです。
色合いは、白っぽく薄い山吹色。
香りは、まさに純米酒のようなバナナっぽいフルーティーな香り。
味わってみると、はじめは白ワインのような酸味が支配的ですが、その後お米由来の甘さを強く感じます。
例えが悪いですが、いい意味で、香りの良いおいしい酢を飲んでいるような感じがします。
ただ、日本酒度が-30とかなり甘口に振れているように、全体的に甘さが目立つので辛口嗜好の私としてはやや苦手な味わいです。
このお酒はどのような層をターゲットにしているのでしょうか。
話のたねに飲むのはいいですが、コアなワイン好き、日本酒好きどちらからもなかなか肯定的な評価は難しいのではないでしょうか。
日本酒を飲んだことがない、またはあまり好きではない、甘口好きの方にはぴったりなのかもしれません。
そういう意味では私は招かれざる客なのかも。
生産者:釜屋
品名:Arroz(アロス) 2018
産地:埼玉県
製造年月:2020年4月
アルコール度数:11%
品種:ー
日本酒度:-30
酸度:ー
精米歩合:68%
価格:1650円
評価:★6.5(★10~★1で評価)