まろやかな本醸造。鬼涙
とある焼き鳥屋さんで。
笹正宗の鬼涙(きるい)。
(鬼滅ではありません。)
笹正宗(ささまさむね)は福島県喜多方の造り手。
創業1818年(文政元年)、古くから純米酒を中心に造っている蔵です。
ちなみに「○○正宗」という蔵や銘柄は多くありますが、灘の「桜正宗」が発祥のようです。
1700年代、この蔵がお酒のブランド名にお経の「臨済正宗(りんざいせいしゅう)」から取って、「清酒(せいしゅ)」のゴロ合わせで「正宗(せいしゅう)」と名付けたところ、世の中で「正宗(まさむね)」と呼ばれるようになったとのこと。
その後、このお酒は評判になり、日本酒の代名詞として一般化してしまったため、明治になって商標登録しようとしたところ役所の許しが降りず、「桜」を付けて「桜正宗」としたとのことです。
話がそれましたが、この鬼涙は、ラベルには大辛口と表示されており、ネットを見ると「鬼もびっくりの辛さ」とあります。
確かに日本酒度は+9と高いです。
しかし、辛さはあまり感じず、むしろ米の甘みをしっかりと味わうことができる、まろやかな味わい。
自分の日本酒の辛さの基準がおかしいのでしょうか?
本醸造なのでもっとキレのある味わいかと思いましたが、いい意味で予想を裏切る、お米の味わいをしっかり感じられる本醸造でした。