気軽なブルゴーニュのアリゴテ。 クロズリ・デ・アリズィエ コトー・ブルギニョン・ブラン
週末のワインは何を飲もうかと、酒屋でぼんやりワイン棚を眺めていたら、コトー・ブルギニョンという見慣れないAOCのワインがあったので買ってみました。
クロズリ・デ・アリズィエのコトーブルギニョン・ブラン。
正直これまで知りませんでしたが、コトー・ブルギニョンというAOCはブルゴーニュ全域をカバーする2011年に新設された新しいAOC。
「ブルゴーニュの丘」を意味し、陳腐化してしまったデイリーワイン的AOCである「ブルゴーニュ・グラン・オルディネール(Bourgogne Grand Ordinaire、「普段の週末用ブルゴーニュワイン」みたいな意)」をリニューアルしたもの。
ブルゴーニュの広域AOCだとACブルゴーニュのほかはパス・トゥー・グランが思い浮かびますが、パストゥーはピノノワールを1/3以上使い同じ地区のブドウを使用するという制限がある一方、このコトブルは使用品種も地区もブレンドが認められており、造り手の自由度が非常に高いAOC。ブルゴーニュではかなり異質のAOCですね。
ルールに縛られず自由に造られ、幅広い層に入門編としてブルゴーニュを飲んでほしいということのようです。
クロズリ・デ・アリズィエはスーパーなどでよく見かける造り手。シャブリの大手造り手の一人であるジャン=マルク・ブロカール氏の息子のステファン・ブロカール氏が2007年に創設。
さて、開栓。
このワインは、アリゴテ主体で造られています。
グラスを近づけると、柑橘系の弱い香りが漂います。
味わうと、グレープフルーツのような爽やかなで穏やかな酸味。
ああ、この味は・・・。
昔フランスにいたときに、仲間とよくACブルゴーニュ・アリゴテを飲んでいました。
日本に輸入されるブルゴーニュではアリゴテはあまり注目されていませんが、肩肘張らずに気軽に飲めるところがいいワインです。
うん、懐かしい味わい。
爽快でがぶ飲みできますが、VVだからなのかミネラル感がたっぷりあり、味わいに複雑さが出て飲み飽きません。 アルコールが12度と低めなこともあり、さくさくっと飲み終わりました。
コトー・ブルギニョンは様々なスタイルがあるので、ほかにどんなものが出てくるのか楽しみですね。